ヨブ記21章1~16節
どうして、悪しき者が生き長らえ、老年に達して、なお力を増すのか。(7節)
黙想
ツォファルは神に逆らう者の喜びは儚いと言いましたが、ヨブはそれに反論します。ヨブの問いはこの世の不条理がなぜ許されたままなのか、ということでした。悪しき者が長く栄華を誇っているではないか、という問いは今日の私たちが心の中に抱く問いと同じです。
良いことをしても苦しみを受けるなら悪を行ってでもひと時の栄華を味わう方が良いではないか、という誘惑は常に私たちの周りに、また私たちの中にあります。
ヨブは「全能者とは何者なのか」とさえ口にしました。神を呪ってはいませんが神の力に依り頼めなくなって霊が弱っています。生きる力が失われつつあります。ヨブの苦悩は深刻です。それでもなおヨブは神を信じて、神に期待する心を失ってはいません。彼の希望はただその一点にあります。
今日も主の祝福をお祈りいたします。