ローマの信徒への手紙13章8~14節
互いに愛し合うことのほかは、誰に対しても借りがあってはなりません。人を愛する者は、律法を全うしているのです。(8節)
黙想:
「姦淫するな、殺すな、盗むな、貪るな」といった律法規定は相手を必要としませんが、「互いに愛し合う」は具体的な相手が想定されており、私たちの存在が関係の中にあることが分かります。
本来はどちらも同じ戒めなのに、私たちが他者の存在を忘れて立派な者になろうとすると他者を排除するようになってしまいます。
釜ヶ崎で奉仕をしている本田哲郎司祭はそこにいる人たちから癒しを受けたと告白し、北九州で奉仕している奥田知志牧師は痛みを共有していると告白しています。中村哲医師は今でもアフガニスタンの人々から愛されています。相手と心の交流があり、お互いを大切にすれば律法も愛も全うされます。
今日も主の祝福をお祈りいたします。