ヨハネによる福音書12章1~11節
その時、マリアが純粋で非常に高価なナルドの香油を一リトラ持って来て、イエスの足に塗り、自分の髪でその足を拭った。家は香油の香りでいっぱいになった。(3節)
黙想:
生きることに価値を置き、死ぬことは不幸で悲しいことだと捉えることが多いでしょうが、死はだれにでも訪れます。
死はこの世の嵐のなかで生きてきたすべての人の安息であり、別離の時でもあります。
少しでも長く一緒にいたいと思うのは人の常です。
しかし人は死ななければなりません。
香油を塗るのは死への準備です。高価な香油を使うことは別離を受け入れる儀式と言っても良いものです。
死を受け入れ別離を受け入れることは、希望をつなぐことです。
最後に祈ることも香油と同様の意味を持ちます。
今日も主の祝福を祈ります。