マタイによる福音書21章23~32節
「はっきり言っておく。徴税人や娼婦たちの方が、あなたたちより先に神の国に入るだろう。なぜなら、ヨハネが来て義の道を示したのに、あなたたちは彼を信ぜず、徴税人や娼婦たちは信じたからだ。あなたたちはそれを見ても、後で考え直して彼を信じようとしなかった。」(31,32節より)
 
黙想:
人はその人の視座に立って他者を理解し、出来事を理解しようとします。しかもそのことに気づくことは少なく、たいていの場合はその理解は正しいと考えます。イエス様に問答を挑んだ祭司長や長老はそのような人でした。
 
イエス様は誰にでも分かる質問をして彼らに答えさせ、彼らの非を悟らせようとしました。父の依頼に「はい」と答えたが行わない者が神を知っていると言いながら洗礼者ヨハネを信じない祭司長や長老であり、「いいえ」と答えたが行う者が神を知らなかったが洗礼者ヨハネを信じたのが徴税人や娼婦でした。私たちは見聞きしているものをちゃんと理解しているかを省み、イエス様の教えに聞き従いたいと思います。